長岳寺の本堂と楼門です。ガイドブックなんかにはこの楼門を正面から撮った写真がよく使われているのですが、まあ、おおさか小僧も一応撮影はしたのですが・・・どうもねぇ~。
で、横からのショット。絶対にこっちの方からの絵が格好いいって!!でもガイドブックにはちょっと使いづらいかな?
本堂の方には「地獄絵」があるということで結構期待していたのですが・・・相当傷みがひどくて絵が消えている部分が多くって・・・ちょっともったいな~~状態でした。
でもね、その「地獄絵」を見ていてちょっと発見!!
おおさか小僧の頭の中には『地獄』と『天国』って全くかけ離れた世界・・・って感覚があったのですが、まあ、「蜘蛛の糸」なんかの話でもやっぱり「地獄」と「天国」はかけ離れている・・・っていうイメージを抱かせるのですが、その「地獄絵」には閻魔大王やその他の判官達が死人の沙汰を行っている評定の一番奥に仏様達がいる「天国」なる世界が描かれているんですよね。
つまり、「閻魔大王」は『地獄』という世界を取り仕切っているのではなくて、死人が生きている間に犯した罪を償う必要があるのか、そのまま『天国』という所へいけるのかを裁定する、いわば「裁判官」として描かれていたんですよ。
う~ん、上手く言えないんですが、全て同じ平面上で描かれているので、仮に生きている間に罪を犯してそれを『地獄』という世界で償わなければいけないとしても、いずれは『天国』という世界に行ける可能性も大いにあるということが示唆されているような・・・そんな感じに
受け取れる『地獄絵』だったんですよね。
それこそ「蜘蛛の糸」を一生懸命、我先に登らなければ行けないような、そんなかけ離れた世界に「天国」という所はない・・・そんな風に思わせてくれる『地獄絵』ってそんなには無いんじゃないでしょうか。
それだけでも何だか少し安心出来る自分がいるってのも少し複雑ではあるのですが。
まあ写真を撮りに来て、そんな哲学的(?)なことを考えている自分がおかしくもあったのですがね。