出典:http://http://kamakura-movie.jp/
ちょっと気になる映画が上映されたので、相方さんと見に行ってきました。
途中、映画館へ向かうエレベーターの中で聞こえてきた会話。
「お~~い!違いますよ~~!」って思わず言ってしまいそうになりました。大学生ぐらいの男性3人組でしたけれど、勉強しているか!? 日本の将来はあまり明るくないかもしれません。
全体的な感想
まあそれはさておき、今回の映画、私的には話の筋も良かったですし、俳優陣の演技も良かったのですが、何よりも主人公の”夫”が”妻”を取り戻す為に向かった『黄泉の国』への道中、そして『黄泉の国』の表現に使われていたCGが何とも綺麗で、とってもお気に入りになってしまいました。(上の写真はCMから抜いているのでリアル感が乏しいですが)
ええ、『千と千尋の神隠し』のパクリ!?って思わなくもなかったのですが、もし『黄泉の国』があるのだったら、あんな風なのがいいな~って本当に思いました。
主演の堺雅人さん
それにしても主役の堺雅人さん、演技、上手ですね~。いろんな演技をする堺さんを今までテレビなんかで見てきましたけれど、そのどれものキャラがあまり被っていなくって、一回一回、物語毎に結構新鮮に見られるのは本当に凄いと思います。かぶり気味のキャラが無いとは言いませんけれど。それでも何をやってもやらせても○○さんだよね~っていう役者さんよりは私個人的には凄いと思うんですよ。あの警視庁の特命係にいる方なんかよりは。「何をやってもやらせても○○さん」はそれはそれで凄いことなのかも知れませんけれど。
でもテレビの番組で、その堺さんが数字が苦手で、台本に「13」と書かれていたら「じゅうさん」と仮名で書き直して覚えるというのですから、これもちょっとカルチャーショック!
まあ、苦手もあるということですね、誰にでも。
脇を固める俳優陣、そして主演女優の高畑充希さん
他の俳優さん、女優さんも皆さん良い味出していました。堤真一さんも中村玉緒さんも吉行和子さんも・・・書ききれないや。みんな良い感じ。あ、要潤さんは個人的にはもう少し頑張って欲しいかな。主演女優の高畑充希さん、おかっぱ頭にしたらあんなに顔が丸いんですね。「目鼻口近」と四字熟語ニックネームを付けられていましたけれど、自分的には「丸いな~」という印象がかなり強烈で。あ、この女優さん、大阪の東大阪市出身らしいですね。何だかそれだけで親近感湧いてしまいます。「先の見えない人」や「痛い目にあう人」をふり続けている女の人だとばかり思っていましたから(あ、CMです)
もう一度感想です。
いずれにしても、この映画の鑑賞は◎でした。ええ、面白かったです。日本映画ってやっぱり少しスケールが小さくて、何となく詰めの甘い部分が目立ったりもするのですが、こういう人情もの的な映画はいいですね。自分が年をとってきたので、少し感覚が変わってきているのかもしれませんけれど。
"DESTINY" について
”DESTINY" ・・・「運命」って何を言っているのかなと思っていたのですが、その謎も解けましたし。
”魂"系の話は結構好きな方なので、死神の話す内容も自分的には納得するところが多かったですし、幽霊がその土地に留まる感じも分かりますし、「黄泉の国」が見る者によって違って見えるというのもスッと入ってきましたし。何だかどれもこれもが凄く納得です。
それと貧乏神さん。死神と貧乏神と言えば、どちらかと言えば避けて通ってもらいたいものですが、ここで頭に浮かんだのが「情けは人の為ならず」と「自業自得」という言葉。世間では「悪い意味」で間違って捉えられていますけれど、他に尽くせば自分も尽くされる、自分のやった行いが自分に戻ってくる(悪いことも、善いことも)。それを踏まえてのハッピーエンドになったお話なんだなと、個人的には納得しています。
勿論別の見方を否定するものではありませんけれどね。